現在のベトナム国内の新型コロナ状況をご報告

新型コロナにより2020年3月22日から入国禁止が始まり、10月10日現在も観光目的でのベトナム入国は禁止されています。

 

現時点でベトナムへの入国はビジネス目的や政府関係者に限られ、加えて入国後は指定地で14日間の隔離が義務となっています。

規制が始まり半年以上、ベトナムも多くの業界で影響を受けています。

 

ただ、ベトナム国内では、外国からのベトナム帰国者を除き、約1ヶ月市中感染者は出ていません。

累計感染者も1000人ほどと他国と比較しても非常に少ない数字です。世界的にもベトナムの新型コロナ対策は優秀と言われています。

 

ベトナムでの経済活動は、海外からの往来ができない以外は通常通り再開しています。

 

今回の記事では新型コロナの状況を、

 

・ベトナムの新型コロナの状況と対策

 

・観光への影響

 

・ビジネスへの影響

 

の3つに分けて、詳しく紹介していきたいと思います。

 

 

 

・ベトナムの新型コロナ対策と現在の状況

 

 

 

 

ベトナムが行ってきた新型コロナ対策は迅速かつ非常に厳しいものでした。

 

 

 

・議会で決まったその日もしくは次の日の夜から規制を実施

 

・不要不急の外出禁止

 

・初の市中感染者が出た1月23日から4月末まですべての学校が休み

 

・3月28日～4月22日まで食料品屋や薬局を除きすべての店に営業停止命令と他の市への移動を制限

 

・ベトナム国外から来た人に全員に、保険省作成のアンケート提出義務

 

・感染者をF0、その接触者をF1、F1との接触者をF2…というようにF5までランク分けし、F0の感染者は病院での隔離、F1の疑いがある者も14日間自宅隔離

 

 

上記はベトナムでの新型コロナ対策の一部ですが、特に3月中旬～4月末の期間は行動が広く規制されました。

いつもはバイクのクラクションが鳴り響く街は静まり返り、様変わりしてしまったようでした。

 

そしてその後は、規制の成果もあり新規感染者は徐々に減少。4月17日を最後に約100日間、市内での感染者が出ない状況が続きました。規制は徐々に緩和され、少しずつ普段の生活が戻り始めました。

 

7月25日にベトナム中部の都市ダナンで市中感染者が発生するも、政府や市民の鋭意努力により、8月末には再び沈静化。9月末からは国内全域で旅行も可能となっています。

 

 

 

◆出店が並ぶ通り(規制中)

 

 

 

◆出店が並ぶ通り(規制解除後)

 

 

 

・観光面

 

 

 

 

新型コロナによる観光への影響は非常に大きいです。

街中で外国人を見かけることは大幅に減り、中小のホテルや飲食店など、閉店せざるを得ない所も多くあります。

 

しかし、ベトナム国内の話に限っては、新型コロナが沈静したムードがあり、脅威は薄れてきています。10月に旧市街で行われた中秋節のイベントでは大変多くの人が集い、活況に満ちていました。国内旅行者も、例年並みに戻っているように感じます。

 

 

 

 

◆10月頭に行われた中秋節のイベント

 

 

 

後は、外国からの入国者を待つだけなのですが、これは他国の新型コロナ対策に期待するしかありません。。。

 

往来が自由になり、気軽にベトナム旅行ができる日が来ることを、従業員一同、心よりお待ちしています。

 

 

 

 

・ビジネス面

 

 

 

 

ビジネス面でも、外国からの人の往来が大幅に減った為、旅行代理店やツアー企画会社等は大きな影響を受けています。

 

観光業以外でも新型コロナに起因する需要減の為、売上が半分以下に減ってしまったという製造業の会社もあると聞いています。

 

また、業績不振の為、ベトナムに駐在している多くの日本人が本帰国しているようです。

 

 

しかし、こんな状況でありながらも、2020年のベトナムのGDP成長見込みはプラス2％と、成長を見込んでいます。

多くの企業が売り上げに伸び悩む中、食事のデリバリー

 

サービスを提供する会社やノートPCのメーカー(在宅勤務の為)等、新型コロナにより需要が増えている会社も存在しています。

 

多くの会社が新型コロナによるマイナスの影響を受けてしまいましたが、そんな中でも国全体の成長が期待できるベトナムは力強いですね。今後人の往来が戻った時には、さらなる成長が期待できることでしょう。

 

 

 

以上、今回はベトナム国内の新型コロナ状況について紹介致しました。

ベトナム国内は新型コロナがほぼ収束しております。

 

 

全世界的に新型コロナが収束し、またたくさんの皆様にお会いできる日を楽しみにしております。